柔らかで弾むカールを作る


毛先に重さを残しても柔らかで弾むカールを簡単につくる

ただコテで巻くだけでは動きが出しにくい髪にも毛束をつくるテクニック。

  • 大きめの毛束で弾力のある毛先にうねりと方向性を。

  • 髪を前に流しても段にならずきれいなシルエットをつくる。

  • 毛先が自然に流れるなめらかなスライドカット。

Before

長さはあまり変えずに軽さとツヤをあたえるスライドカット

After

カールローションを毛先につけた後コテで巻いて、ふんわりとカールをほぐしてスプレーで仕上げます。

アドバイス

毛先に重さを残すと、まとまったきれいで落ち着いた印象になります。このままコテで巻くと動きが出ずに弾むようなカールがつくりにくくなります。
ベースは重さを残したスタイルでつくり、ドライ後にセニングで、ある程度たまりやすい部分の毛先調整とスライドカットのベースをつくります。深めのチョップカットとスライドカットで毛先に束感と流れがでるように、柔らかいフェミニンなAラインフォルムをつくります。


  • 1

    ベースカット用シザーズでバックをセンターで分け、イヤーツーイヤー側に左右それぞれセンターから45°に引き出し、前上がりで毛先に少しグラデーションを入れる。

  • 2

    サイドもイヤーツーイヤーをガイドに45°に引き出しカット。

  • 3

    フロントはあご下のラインで長さを決め、パートラインをつけずにハチ上部分のみ前方に引き出してカット。フェイスの丸みに合わせる。

  • 4

    ハチ下は、フロントとアウトラインをつなげる。 ックのスライスの状態。最初のスライスはU字にとり、ベースカット用シザーズでカットする。

  • 5

    クラウンはイヤーツーイヤーをガイドに1つ前のパネルにオーバーダイレクション。頭皮に垂直に出してレイヤーでつなげる

  • 6

    ハチ上でアウトラインの角をとり、ローレイヤーでつなぎ、毛先に重さを残す。

  • 7

    ドライセットでセニングを入れる。ハチ下は毛量が多い部分のみセニングする。

  • 8

    表面のツヤ感を失わないようにインナーレイヤーでセニングする。髪はリップラインからナナメのラインをつくる。フロントは目じりを通るラインで、動きを出すために反対側にスライスをとる。

  • 9

    毛先は束感と流れが出やすいように刃のカーブにそってスライドカットする。※逆サイド

  • 9'

    ※逆サイド

  • 10

    ハチ上には深めにチョップカット入れ、ウェイトの位置を調整すると共に、より動き出しやすくする。

  • 11

    丸さを出したい部分には内側にスライドカットを入れ、空気感をあたえる。ボリュームをおさえるところは上からセニングを。ボリュームが欲しいところは下からセニングを。耳後ろは髪がたまりやすいのでバランスをとる。

巻きやすく、毛先におおきな動きのあるスタイル

ベースカットでは重さを残してツヤのあるAラインをつくります。
ドライ後にセニングで少しだけ重くもたつくところや、毛先に束感をつくりやすくするためにセニングします。
スライドカットで流したい方向にカーブした刃を利用して、動きのある束感をつくっていきます。髪の内部に空気感を与えるために、内側にもスライドカットを入れ、ハチ上には深めのチョップカットで、ウェイトのバランスと、より動き出しやすい毛先をつくります。

使用シザーズ

ベースカット:SCC-6000F スライドカット:SDB-58R (セニング:SST-23)